2022.09.26 保険知識

誕生日を迎えても年齢が上がらないことがあります。

誕生日を迎えても年齢が上がらないことがあります。

こんにちは、UCnote担当です。 (この記事はnoteに2022年6月24日に投稿した記事を加筆訂正したものです。)

一般的に、年齢が上がると保険料は上がります。そのため「誕生日前に契約しよう」という方も少なくありません。 実は必ずしも誕生日を迎えたら保険料が上がるわけではありません。今回はそんなお話です。


■満年齢と保険年齢

▼保険に関わる2つの年齢表記

保険には満年齢と保険年齢という2つの年齢の考え方があります。 普通、年齢と言うと満年齢が使われます。保険も多くの場合はこちらです。 しかし商品によっては保険年齢が適用されているものもあります。 どういった違いがあるのでしょうか?

▼満年齢と保険年齢の違い

満年齢は、誕生日を迎えたかどうかで年齢が変わります。一般的な年齢です。
一方保険年齢は、誕生日を中心として前後6ヵ月がその年齢です。そのため誕生日から半年たつと年齢が一つ上がる計算です。

“例
誕生日:1982.6.24
年齢:40歳
満年齢の期間:2022.6.24~2023.6.23
保険年齢の期間:2021.12.24~2022.12.23”

 

▼保険年齢は絶対必要なのか?

保険だから保険年齢でなければならない、といった決まりはありません。同じ保険会社でも商品によって異なります。満年齢のみの会社もあります。 保険年齢のみという保険会社があるかは把握していません。

▼なぜ保険年齢が存在するのか?

これは推測ではありますが、私は2つの理由を考えています。

1.リスクの考え方の問題
年齢が上がると保険料が上がるのは先に書いたとおりです。 これは死亡や病気等のリスクが上がるためです。 このリスクは、より厳密にいえば、月単位・日単位でもリスクは変わります、そのため多少増減しながらもなだらかにリスクは変化しているはずです。 しかし現実にはそこまで細かいリスク設定は煩雑ですから、年齢という一年単位で区切っています。 その区切り方を 誕生日を迎えた時にその一年のリスクを確定させるのか? 誕生日を一年のリスク範囲の中心と考えるのか? こういった考え方の違いが保険年齢にも一定の理はあると考えられます。 ただこれによって、保険の設計上どこまで違いが出来るかはわかりませんけれど。

2.販売時の問題
誕生日前の駆け込みで慌てて加入する人を分散する効果が見込めるのではないかと思われます。期限が迫ると慌ててしまいミスも増えます。予定もかつかつになります。混在することで、互いにゆとりを持って対応する効果もみこめるのではないでしょうか。


■まとめ

・満年齢は、年齢のスタートを誕生日とした年齢。
・保険年齢は、年齢の中心を誕生日にした年齢。