自社の保険に入れない保険屋さん。保険業界の素朴な疑問と知られざるルール。

こんにちは、飲食店でバイトしていた時に、3割引で食べられるのを「タダでいいじゃん、せめて半額、ケチだな」と思っていたユナイトnote編集部です。
どうやら、福利厚生としては3割引くらいしかできないようですね。失礼しました。
さて、保険代理店では自社で扱う保険を契約できるのでしょうか。
普通、自社の商品を買うことはできます。
むしろ、冒頭のように割引価格で買えるケースも多いですよね。
ところが、保険業界にはちょっと特殊なルールがあります。
✅ 結論
自分の勤務先で扱う生命保険を、自分で契約することはできません。
❓ルールを破るとどうなるの?
この規定に違反すると、募集人本人だけでなく、代理店も処分を受ける可能性があります。
最悪の場合は、業務停止や登録抹消にもつながります。
「うっかり」で済まないわけですが、うっかりが実際に起きているのも現実です。
❓なぜ、そんなルールがあるの?
理由はシンプルです。
「会社の上司に『うちで保険、入っとけよ』と言われたら断れない」──
そんな“圧力募集”を防ぐためです。
もし勤務先で保険を扱う営業職員が、自分の保険を自分で契約できてしまうと、
お客様のためではなく「数字のため」に契約を作るようなことも起きかねません。
そうした誤解や不正の芽を、あらかじめ摘んでおく仕組みです。
❓「構成員契約」とは?
業界では、同じ会社の社員や役員が加入する保険を「構成員契約」と呼びます。
この構成員契約には、募集人本人やその配偶者なども含まれます。
つまり、自分や家族の保険を自社で扱うことは「NG」なのです。
対象となるのは、死亡保障や年金などの生命保険。
損害保険(火災・自動車など)は対象外です。
また、医療保険などは、死亡給付金の額が一定を越える場合には契約できません。
そうでなければ契約可能です。
❓契約したいときは、どうすればいい?
もし募集人が自分の保険を契約したい場合は、自社以外の代理店や保険会社を通して契約する必要があります。
少し面倒にも思いますが、透明性を守るためのステップと言えます。
✅ まとめ
- ・募集人は、自社の生命保険を自分で契約できない
- ・理由は、圧力募集や不正防止のため
- ・契約する場合は、他社代理店や保険会社を通す必要がある
- ・違反すれば、業務停止や登録抹消などの処分を受ける可能性がある
なお、保険会社によって、より厳しくしたりと対応が異なることもあります。
お忙しい中、最後までお読みいただきありがとうございました。
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• 本記事は2025年10月時点の情報に基づいています。
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